ローマ時代を舞台とした美しい物語です。
捕らえられた兄弟トラ、弟は皇帝の娘のペットとして美しく育てられ、兄は映画「グラディエーター」の世界さながら闘技場の人食いトラに。
大人が読んでもハラハラドキドキそしてちょっとせつなく、一気に読んでしまいます。
ところで。
「読書感想文」というのはよくありますが「読書感想画」というのをご存知でしょうか(感想文同様、コンクールもあります)。
おそらく小学校などで描いたことのある方も多いのでは。
私は小学校中学年の頃に、当時ハマっていた椋鳩十さんの本を読んで、犬が大きな鹿に噛み付いている絵を描いたことを覚えています。
で、本書。
皇帝の美しい娘とその住まい、精悍なトラ使い、そしてなによりトラという動物自体がとても絵になるものですからきっとステキな感想画が描けそうです。
- リン・リード・バンクス=作/杉田七重=訳/さ・え・ら書房
- 四六上製/カバーまわり
- 装画=吉川聡子
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- 同じ訳者の本=三千と一羽がうたう卵の歌
最終更新=2019年10月31日