トランペットを吹き鳴らせ!

セルビア&マケドニア ジプシー音楽修行記

「セルビア」=内戦
「トランペット」=ジャズ。アメリカ
「ジプシー」=ギター。荷馬車。観光地で寄ってくる人
と、三題噺にしてもなかなかイメージのわかないものでしたが、便利なことに現代の世にはYouTubeがある。たぶん初めて聴くバルカンブラスは賑やかで、でも原色ではない感じの不思議な雰囲気のあるものでした。
そんな日本では(きっと)マイナーなバルカンブラスに魅せられた著者は、やはり日本では(たぶん)マイナーな国であるセルビア&マケドニアにトランペットを持って出発します。「体当たりの旅」という煽り文句はよく聞くけど実際はそれほどでもないものも多い中、著者の旅はまさに体当たり! 頭の中はトランペットでいっぱい!
音楽に興味のある方はもちろん、ない方でも、著者が好きなことのためにどこまでも飛び込んでいく様はとても興味深く、そしてこんなにも好きなものがあることがちょっとうらやましくもなるような本です。

先日NHKの「妄想ニホン料理」を見ていたら、なにやら聞き覚えのあるジャカジャカした音楽が。セルビアのレストランで演奏されるまさにバルカンブラスでありました。
この本のおかげでちょっと世界が広がったようで楽しい。

最終更新=2018年01月14日