勇気をくれる、インドのことわざ

世界のことわざが大好きです。
学生時代、語学の授業中飽きてくると辞書をめくっては例文に出てくることわざに線を引いていたほど。
日本のことわざには出てこないようなものが登場したり、また似た意味のことわざって各国にあったりするのですが、微妙にニュアンスが違ったりするのも興味深い。

さてインドのことわざ。
昨今はITや算数のイメージもあるけれども、やはりインドというと神秘的で修行者がいるような印象。
期待にたがわず、ことわざもなんとも格言っぽい。
9つのテーマがあってそれにそったことわざが集められているのですが、最初の「学び」からしてとても深いのです。胸に手を当てて考えてしまうほど。

本書の優れたところは、決して私のようなことわざマニアなんていうニッチなところだけが対象なわけではないこと。
著者のニルマラさんはインドと日本の橋渡し役として働く起業家なのだけれども、そんな彼女が仕事をする上での助言となったことわざが集められています。
なのでビジネスにおいても、普段の人間関係においてもきっと役に立つ言葉なのです。

ちなみにインドには様々な言語がありますが、本書はタミル語のことわざです。
タミル・ナドゥ州ではことわざを使わないと会話が成り立たないほど生活に密着しているものらしい。
くるくるとした不思議な、どこか愛らしくもある文字。
読み方も載っているので、声に出してみるとまた楽しいですよ。

「クジャクの羽」「ガネーシャ」「ビンディのような模様」と三題噺のようなお題をいただいてのデザインとなりました。

最終更新=2018年01月14日